おうち時間でスッキリ収納!ウォークインクローゼットのつくり方
住まいづくりを考えた時、「ウォークインクローゼット」に憧れたことはありませんか?
ウォークインクローゼットがある家は、大きくて豪華な家というイメージがありますが、
近頃では賃貸マンションに付いているところもあるくらい、身近なものになってきています。
クローゼットいっぱいに並べられた大好きな洋服の中を歩きながら、その日の気分で洋服を選ぶ・・・なんて、憧れますよね!
しかし、そんな憧れのウォークインクローゼットを有効活用するためには、ちょっとした工夫と注意が必要です。
今回はウォークインクローゼットを、最大限に有効、かつおしゃれに活用するために押さえておきたいポイントを紹介します!
ポイント① ウォークインクローゼットのメリットとデメリット
まずウォークインクローゼットとは、その名の通り、中に歩いて入っていけるくらいの空間で、収納を目的として作られた、独立した部屋のことを指します。
いちばんのメリットとしては、旅行カバンやゴルフバッグなど、大きくて収納に困る洋服以外のものも、
まとめて一箇所に収納しておける点です。
物の管理が苦手な人は、収納する時はウォークインクローゼットという決まりを作っておけば、どこにしまったか分からないなんてこともなくなります。
また、タンスなどの家具や、掃除用具などもウォークインクローゼットの中の一箇所にまとめておくことで、
地震の時の家具の転倒による被害を防ぐというメリットがあります。
地震大国の日本に住んでいる私たちにとっては見逃せないポイントでもあります。
しかし、一方ではデメリットもあります。 「広いからと何でも収納し放題!」と考える人も多いと思いますが、
実際にはその広さを有効に活用できていないというのも現実です。
ウォークインクローゼットは、人が歩くスペースが必要になってくるため、空間すべてを収納に使えるわけではなく、
実際に収納できる量は通常のクローゼットに比べて少ないです。
※ポイント※
▶︎限られた収納スペースいっぱいに洋服を吊るしておきたい!という方には通常タイプのクローゼットがオススメ!
▶︎洋服も大きなものも小物も一箇所にまとめて収納しておきたい!という方にはウォークインクローゼットがオススメ!
上記も踏まえて、自分の生活スタイルに合った収納方法を考えてみましょう!
ポイント② ウォークインクローゼットに必要な寸法を把握しましょう
失敗しないウォークインクローゼット作りのために、絶対に押さえておきたいポイントがあります。
それは「寸法」です。
一般的な洋服の幅、歩くのに必要な幅、使いやすい高さや奥行きなど、空間の中に物を収納するときには欠かせない重要な部分です。
寸法が変わってくるだけで、使いやすさが大きく変わってしまい、ストレスを感じるなんてことも・・・。
そんなことにならない為にも、一般的な寸法はぜひ覚えておきましょう!
【洋服の幅】
▶︎ジャケットなどのトップス類・・・60㎝
▶︎パンツなどボトムス類・・・40㎝
【洋服を吊るす際に必要な奥行き寸法】
ハンガーを横向きにして吊るす場合、パイプを壁から35cm前後のところへ設置。
壁に近すぎると、せっかくの洋服がすれて傷んでしまう可能性もあります。
【人が通るために必要な寸法】
人がストレスなく通るために必要な通路幅は60㎝です。
この幅を確保することで、余裕をもって物の出し入れをすることができます。
【ハンガーパイプを1段で設置する場合の高さ】
ハンガーパイプを1本だけ設置する場合、床から1.8mの高さに枕板、その下床から1.65m程度にパイプを設けます。
下部に収納ボックスを置いたり、アレンジしながら使いやすい寸法となります。
【パイプを2段にする場合の高さ】
ハンガーパイプを2本にして上下で洋服をかけられるようにする場合、上部のパイプは2m前後の高さに。
目安としては (身長)×1.2+10=(自分が使える限度の高さ) になります。
※ハンガーパイプを2段にすると、ワンピースやコートなどの丈の長いものはかけられなくなるので要注意です。
【収納ボックスの寸法】
一般的な引き出し付きの収納ボックスの奥行は40~60㎝ 引き出す動作も含めると、ボックスの奥行+40㎝は必要になります。
ここで挙げた寸法は、一般的な寸法になります。
普段自分が無意識に行っている動作にはどのくらいの寸法を取っているのか、一度確認してみるのも面白そうです。
ポイント③ ウォークインクローゼットと窓の関係は大切!
独立した1つの空間である、ウォークインクローゼット内に必要不可欠なものがあります。
それは「窓」です。
収納するだけだから窓は必要ないのでは?思われる方も多いかもしれませんが、実は窓はとても重要な役割を果たしてくれるのです。
ウォークインクローゼット 物を収納する時に忘れてはいけないのが、換気ができるか、という点です。
特にウォークインクローゼットの場合、部屋が閉めっぱなしでほこりがこもりやすく、カビなどが生えやすい状態になります。窓を設けることで、
定期的に窓を開けて換気することができるので、収納物が傷みにくくなります。
また、クローゼット内を掃除する時にも窓を開けて、埃などが溜まらないようにすることもできます。
ただし、注意したいこともあります。窓がある場合日差しが中に入ってくるようになります。
日光に含まれる紫外線は洋服の色あせの原因になるので、窓の位置や収納する物にも注意が必要です。
窓を取り入れる際のメリット・デメリットも、しっかりと押さえておきましょう。
寸法や窓の有無など、つくるにあたっての必要事項はありますが、ウォークインクローゼットの醍醐味は、
なんといっても自分好みの、自分だけの空間にできることです。
それでは、弊社で施工させていただいたウォークインクローゼットの実例とともに、
最大限に活用できる自分に合ったウォークインクローゼットづくりの ポイントをみていきたいと思います。
◆タイプ①【I型・Ⅱ型】
クローゼット内の壁一面に収納がまとまっているタイプ。 奥行きも少なくて済むので、廊下のような細長い空間でも作ることができます。 パっと見で収納されているものが分かるので、物も探しやすく見つけやすいのがメリットです。 洋服を色別に吊るしてあげれば、洗練されたクローゼットになること間違いなしです。 |
◆タイプ②【L型】
L型に収納スペースを設けたタイプ。 通路をとらなくても良いので、2畳程度の狭いスペ-スや、 扉を設けず部屋の壁面に設置する場合は、L型レイアウトをおすすめします。 |
◆タイプ③【コの字型】
3面の壁に収納スペースが設けられているタイプ。 空間を最大限活用していますが、デッドスペースも多くなるため注意が必要です。 収納場所をうまく活用すれば、洋服だけでなく靴や旅行カバンなども収納できます。 |
◆タイプ④【ウォークスルークローゼット】
部屋と部屋を繋ぐ役割をしてくれるタイプが「ウォークスルークローゼット」です。 部屋と部屋を繋ぐ位置に設けてあげることで、家事動線の中に収納スペースが生まれ、 無駄のない動きができるようになってきます。 洋服だけでなく、掃除道具や子供用のおもちゃなどをしまっておきたい方におすすめです。 |
いかがでしたでしょうか?
せっかく憧れのウォークインクローゼットを作るなら、使い勝手を良くするのはもちろん、壁紙を自分のお好みの色や柄にして素敵な空間にしたいですよね。
すでにウォークインクローゼットのある生活をしている方も、これから設置を検討されている方も、
単なる収納空間だけに終わらせず、あなたに合った形を探されてはいかがでしょうか。