こんにちは!
設計部の中村です。
今回は換気についてお話していこうかと思います。
24時間換気というものがあるかと思いますが、家の外と中の空気を24時間常に入れ替える設備です。
当然、その入れ替える過程で暖房で温めた熱が一緒に逃げていきますよね。
どれぐらい逃げていくかと言いますと…
例えば延床面積 100㎡、天井高 2.4m、換気回数 0.5回/h の家で換算しますと…
冬であれば840Wほどの熱が逃げていきます。
ピンとこないと思うので、この逃げた熱を電気代を30円/kwhで計算しますと、
1日で約605円分の熱が逃げているという計算になります。
これにさらに以前お話した「気密性」が関わってくるのですが、
気密性を表す指標「C値」
隙間の大きさを表しているのですが、
当然隙間があれば外から自然に空気が入ってきますよね。
これも換気ということになります。
例えばC値を1.0としますと室外環境にも依るのですが、換気回数が約0.1回/hになると言われています。
これを先程のように計算すると
1日で約121円分さらに逃げているという計算になります。
合計して1日で約726円分の熱を損していることになります。
換気だけでも恐ろしいですね…
24時間換気は法律で決まっているので減らすことはできませんが、
C値が小さくなればなるほど隙間からの漏気による換気は減っていきます。
逆に1.0から増えていけば増えていくほどより損する金額は増えていきます。
気密性の大切さが分かっていただけましたでしょうか?
気密を気にするだけでも減らせるコストもあります。
気になった方は調べてみてはいかがでしょうか?
以上でした。