皆様こんにちは、設計の森村です。
本日は、「左官の日」です。
し(4)っく(9)いの語呂合わせから、日本左官業組合連合会が制定されました。
左官とは、建物の壁・床等をコテを使って塗仕上げる仕事で、それを専門とする職種のことになります。
建設関係の様々な職種の中でも、「官」の字がつくのは「左官」だけになります。
由来は大化元年(645年)に土塀を作った許勢成多哀(こぜはたお)が天皇から賜った称号であると言われたり、宮廷に出入りするには官位が必要だったため等の
諸説あるが定かではないようです。
自然素材からなる塗り壁や吹付壁を左官壁といいます。代表例として漆喰壁があります。
遡ると飛鳥時代には石灰を使い、白く塗る技術が開発され、茶の湯が広がり安土・桃山時代に茶室建築に用いられ、多彩な表現が可能になりました。
漆喰仕上げが定着するのは江戸時代であり、城以外にも土蔵や神社仏閣などにも幅広く用いられるようになりました。
近年では、漆喰彫刻が普及しアート性に注目されるようになりました。
金沢や富山の左官が江戸時代から有名で、壁を塗る仕事が数多くあり腕のいい職人が育つ環境がありました。
平成の大修理を行った姫路城にも金沢の左官技術が生かされ、果たす役割はますます重要になっています。
それでは、また。