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木材紹介 ー 桧・松 ー

公開日:2024/10/12(土) 更新日:2024/10/07(月) 【営業】森井インテリア・商材

みなさん、こんにちは。

森井です。

 

本日は針葉樹の桧(ヒノキ)と松(マツ)について、取り上げたいと思います。

 

ヒノキ

桧・檜

 

桧はヒノキ科ヒノキ属の常葉針葉樹で高木になることが特徴です。

しかし、杉に比べると生長が遅く成木になるまでに長期間を要することからしばしば高価になります。

特に長野県は木曽地方で産出する桧材は木曽ひのきと呼ばれ、その中でも400年以上の桧材は最高級材として扱われます。

 

桧は辺材と芯材ともに白色から淡紅色をしています。人肌に優しそうな親密感を感じます。

軽くて柔らかい木材ですが、きちんと強度もあることから用途は構造材から造作材まで多岐に渡ります。桧風呂として使われることもありますね。

 

伊勢神宮や法隆寺といった社寺建築や宮殿などの伝統建築に使われてきた桧ですが、桧の樹皮を屋根の部材に使った檜皮葺きはご存知でしょうか。

現在住宅の屋根には瓦やガルバリウムを採用することが多いですが、寺院建築の屋根には檜皮を屋根部材として使用することがあります。

 

樹皮を少しずつずらしながら、重ねて、竹釘で留めていきます。職人技!

そうしてできた屋根は柔らかな曲線を描き、素朴ながら凛と佇みます。

檜皮を屋根に葺くことができる職人方が大変少ないことから、檜皮の屋根だけでもう1棟建物が建つほどの費用がかかると言われています。

 

京都だと上賀茂神社や下鴨神社、北野天満宮など至るところの寺院建築で目にすることができますが、特に桂離宮の書院と京都御所内の紫宸殿の檜皮葺き屋根は圧巻ですのでぜひ。

桂離宮20241007

(桂離宮 書院 檜皮葺き屋根)

 

マツ

松・パイン

 

杉や檜についで、日本で3番目に木材の生産量を誇る松は、世界的にも最も知名度がある木材のひとつです。韓国では、針葉樹の9割が松だとか。

 

実は、『マツ』という名の木はなく、マツ科マツ属の樹木またはそれに似たものがマツという名前を付けています。

さらに分類すると松のトゲトゲした葉には、二葉、三葉、五葉があります。

 

主なものは二葉の赤松と黒松。用途は広く、見栄えよりも強さが求められる建材に使われます。木造の構造材(柱・梁)に使われることが多いです。これは、松が他の針葉樹と比べて硬く強度が大きい性質を持っているからです。

中には、奇妙に湾曲したものもあり銘木として意匠的に使われることもあります。民家やお城なんかでは、軽く弧を描いた松を梁として使用していることもありますね。

 

黄色を帯びた色味で肌目が粗く、年輪がはっきりしていることが松の特徴です。

 

また、松は大きな樹脂道があるため脂をたっぷりと含んだ木材です。だから、樹脂(松脂 マツヤニ)がしみ出ることがあります。

松ヤニと言えば、アメリカのメジャーリーグで投手が違法的にボールにつけて滑らなくするベタベタのあれです。よくグローブの裏とかチェックされていますよね。

住宅の建材として松を使用するときでも松脂がしみ出してベタベタすることがありますが、実はこの松脂のおかげで松は割れにくくなります。

 

これは学生時代の教授から教わったことですが、日本には松竹梅と言葉があるように松は古来から縁起物として使われてきました。掛け軸や襖に描かれたり、カツ丼では「特上・上・並」を「松・竹・梅」で例えたりしますよね。

これは、寒い冬の間でも姿を変えず長く生き続ける生命力がめでたさや長寿を表していることからだそうです。住居を立派に見せるため、ひと昔前は松を戸先に植えられる方も多かっのではないでしょうか。

 

また、床材を選ぶ時、『パイン』と呼ばれるフローリングを聞かれたことがあるかもしれませんが、パインとは松の英語です。

赤松をレッドパインと呼ぶこともあります。

 

松ぼっくりなんかも、『松の果実』より『パイナップル』と呼ばれているようです。

秋から冬にかけて松ぼっくりを落としますので、もうすぐお目にかかれそうですね。

 

デザオ建設の展示場でも無垢の松をフローリングとして使っています!

 

都大路展示場の2階の床に採用しておりまして、お客様から「飴色で木目がはっきりと浮き出る松のフローリングが好きです」と言われることも!

経年変化が顕著に出る松は、月日の経過とともに色味も木目も大きく変わります。

家と一緒に育つ、なんて言ったりしますが、時間が経過することで味わえる楽しみがあるとなんだか嬉しいですよね。

 

ぜひ一度、ご体感いただけたらなと思います!

 

木材とひとえに言っても言葉にできないほどの種類とその特徴を持ちます。

打ち合わせの中で、また展示場で、様々な木材に触れながら一緒に暮らしていく愛着のあるものと出逢っていただけたら幸いです。

 

次回から、広葉樹について取り上げます!

乞うご期待。

 

長くなりましたが、ご清覧ありがとうございました。

 

 

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