みなさん、こんにちは。
森井です。
本日は広葉樹の桜(さくら)について、取り上げたいと思います。
さくら
桜・櫻
日本を表す植物といえば、それはもう桜です。
桜は古くから日本人に愛された花木です。
桜はバラ科サクラ類の広葉樹で、日本全国にわたって多くの種類があります。
花びらが5枚(一重)のものが一般的で、他にも八重桜と呼ばれるものもあります。
代表的なものだとヤマザクラ、観賞用として小学校に植えたりするソメイヨシノ、
特徴的なものだと枝垂桜(シダレザクラ)などがあります。
「さくらんぼ」はサクラの実ですが、食用のものはセイヨウミザクラの果実だそうです。
建築用材としては、フローリングや皮付きの床柱など日本家屋と相性がよい印象を受けます。
また、硬くて丈夫な桜の特性から、家具や彫刻、うつわなどに使われているのをよく見かけます。
個人的には、将来自邸として和室を設計するとなれば、必ず桜の床柱を入れようと心に決めております。笑
肌触りと、細くもまっすぐに力強さを感じる桜に惚れてしまいますよね。
また、前回のブログで樺を取り上げた際にもご説明したように、住宅建材としての樺と桜は特徴が大変似ています。
花が咲く様子や樹皮が付いた状態だと違いは一目瞭然ですが、フローリングや敷居、鴨居で使用される際は、
双方をサクラ材としてひとつに分類することが多いです。
ともに耐久性に優れたうえ、手足が触れる際にはあたたかい印象を与えてくれます。
京都も、古くから桜とは由縁のある場所だと思います。桜を詠んだ和歌を耳にされたことがあるかもしれません。
京都御所の紫宸殿の前は「左近の桜、右近の橘」呼ばれる大きな桜がありますし、
京都の桜の名所というとひとつは滋賀の琵琶湖から山科を流れ、北白川へ通じる琵琶湖疎水でしょうか。
春になると、疎水の脇には花見をする人でいっぱいになりますね。
もうひとつ挙げるとすると、京都でいちばん好きな場所のひとつなのですけれども、
堀川中立売から一本北へ上がった「一条戻橋」です。
あまり知られていないと思いますが、ここに1本だけの早咲きの桜がありまして、
2月下旬になると、いち早く春を味わいたい人で賑わってます。
お近くを通られたら、ぜひ!
(五条展示場 2階子供部屋 無垢材 樺桜フローリング)
住宅建材としては、高級品として扱われることも多い桜ですが、樺桜のフローリングや、和室の床柱としてご自宅の大切なところに採用してみてはいかがでしょうか!
古くから日本の春を彩ってきた桜は、これまでの様々な思い出を蘇らせてくれる貴重な存在になると思います。
本日はここまで。次回も乞うご期待!