佐藤 三紀雄 自己紹介へ

想いを引き継ぐ

公開日:2021/03/16(火) 更新日:2021/03/16(火) 【設計】佐藤打ち合わせ・現場でのこと

こんにちは

設計の佐藤です。

 

お客様と住まいづくりをはじめるとき、建て替えの場合はご自宅で話をさせていただくことが多くあります。

現在の住まい方など色々と聞かせていただくわけですが、長く愛着をもって住まわれているなかで、できれば「これ」を何かに利用できないか?

ということがあります。

「これ」にも色々ありまして・・・

大事にされている家具を置きたい!はスペースの確保だけなので難しいことではありません。

意外と多いのが、和室の造作(床柱・建具・欄間など)を違う形でもいいので使ってほしい!

というオーダーです。

 

たとえば床柱をそのまま床柱に使うというのは、非常に難しかったりします。

床柱には落とし掛けや床框など横からの部材があたっていて、簡単に言うと穴が開いてしまっています。

床柱

当然綺麗に使いたいので、取り外しも慎重にするのですが、柱の上下が埋まっているため、取り外しにおいては短くカットします。

それにより、高さの違いなどもあり、難しいということになります。

 

 欄間を使いたいというケースもあります。

 欄間とは、天井と長押・鴨居の間に採光や通風を目的に据え付けられているものです。

そのまま同じ用途で使うことも可能ですが、少し違う形でご提案させてもらった事例を少し紹介したいと思います。

 

和室1

和室2

 和室の押し入れを吊押し入れとして、上下のスペースに欄間を入れています。

間接照明を入れることで、欄間の装飾が綺麗に浮きあがりました。

下の段の欄間を固定するのに、既存の床柱も利用しています。

 

こんな形で大切にされていたものを、想いとともに引き継ぐことができました。

 

可能かどうかは、その都度違いますが、せっかくの注文住宅なので、特別なものにしたいですね。

 

 

 

 

 

 

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