皆様こんにちは意匠設計の松川です。
明日は雛祭りですね。年齢を重ねるとどんどん季節事の大切さを感じます。
やっぱり季節を感じて生きないとね~。
先日プランの打合せへ行ったお客様宅に御雛様が飾ってありました。
とても立派な7段飾りで新しい家にもこの御雛様が飾れる和室が欲しいとの要望。
今は10帖の和室で床の間には御雛様の軸も飾られています。
奥様が鳥取県米子市出身で長女様が初節句の時に送られてきた7段飾り。
その後、長男様誕生時に左の天神様。私は京都生まれの京都育ちで初めて天神様なるものを拝見しました。
地方によって男の子に天神人形を送る習慣があるそうです。
5月の初節句より早く学問の神と賛える天神様・菅原道真公を飾り祝うそうです。
吊り雛も一つ一つに意味が有り誕生した御子様の母方から送るのが風習だそうです。
右の市松人形は御主人様の御両親から送られた御人形です。
これを全部飾って3月3日には食事をするスペースが必要で、リビングとの続き間にするにしても
何畳くらい必要ですかね?と質問を受けました。
御人形を飾るだけで6帖のスペースは必要になります。もちろん片付けるスペースも必要です。
和室8帖にLDK16帖で提案予定です。気に入ってもらえると嬉しいのですが・・・
今回いろいろ御雛様について話しました。
こちらの家はもちろん京都なので京飾りで左に御雛様が座っておられます。
京都以外はすべて右です。ここまでは知っていたのですが、それがなぜかは知りませんでした。
京雛は御所における王座の位置に基づいているそうです。
日本古来は「左上座」国際儀礼は「右上座」
明治天皇から皇居が東京に移り大正天皇が即位の礼で洋装の天皇陛下として西洋の流れを受け右に立たれた事から
向かって左が御殿様(お内裏様)となったそうです。勉強になりました。
米子市からやってきた御雛様と天神様はお召し物や持ち物が京都のものになっているそうです。
この天神様は北野天満宮の梅のお召し物を着ておられます。菅原道真公で髭もあるんですよ。
一番下の3人 こちらは仕丁(しちょう)宮中の雑用係で京都御所の掃除をしている為
右から箒(ほうき)塵取り(ちりとり)熊手となるそうです。
関東では立傘(たてがさ)沓台(くつだい)台笠(だいがさ)となり外出時に必要な物を手に集まっているとの事。
三人官女、五人囃子、右大臣、左大臣 嫁入り道具と調べてみると全部に意味があって楽しいです。
新しい家に御雛様を飾ってお祝いする時には料理も振る舞って招待しますね。
と嬉しい御言葉をもらって帰ってきました。
早く新築できるように頑張って提案していきたいと思います。
御雛様大好き設計松川でした。
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