送る仏と迎える仏
梅雨空を見ては,ため息ばかり出る今日この頃。皆様おひさしゅうございます。
アフターの中村です、曇天から少し光りが射した先日、二尊院へと足をはこびました。
小倉山のふもとに広がる紅葉の名所として名高いこちらのお寺。どんな景色に出会えるか、楽しみしていました。
まず目に飛び込んでくるのは立派な総門です、伏見場の薬医門を角倉了以が寄進移築したものだそうでずっしりと、優しく出迎えてくれました。
そしてすぐに紅葉の馬場と呼ばれる長い参道に出ます、紅葉が両側から天に向かい手を広げてまるでトンネルの様でした。ここを通過するといよいよ本堂へとつながります、その前に少し寄り道をして墓所へと行きました、伊藤仁斉、亀山天皇、後嵯峨天皇、角倉了以を筆頭に歴史人が眠っておられます。
板東妻三郎のお墓もありました、ぐるりと回って藤原定家の移籍とされる「時雨亭」まであしを運んで見て下さい。
絶景が待っています。
本堂に安置されている二如来像は左側が阿弥陀如来右側が釈迦如来です、左右総称で金泥塗り玉眼入りの如来様が境内を見守って下さっています、釈迦如来は我々衆生をこの世に送り出して下さる「仏様」。
阿弥陀如来は我々があの世へ行く際に西の方にある極楽浄土でお迎え下さる「迎える仏様」なのだそうです、ありがたいですね。とても素晴らしくお優しい表情の仏様に癒されました。
次回もまたご一読頂ければ幸いです
有り難うございました。