皆様こんにちは、設計の森村です。
1月14日は、愛と希望と勇気の日です。
これは、1959年に南極大陸で1年間置き去りにされた樺太犬タロとジロの生存が確認された日になります。
タロとジロは樺太犬の兄弟で、日本による初期の南極地域観測隊に同行し、南極に取り残されながらも1年後共に救出されたということで有名ですね。
タロは1970年に14歳7ヶ月で老衰のため没。人間でいえば約80~90歳という天寿を全うしての大往生でした。
ジロは第4次越冬中の1960年に昭和基地で病死、5歳でした。
その後、北海道大学植物園にタロが、国立科学博物館でジロが、それぞれの剥製が展示されています。
1983年に生存劇を描いた映画「南極物語」が制作され、翌年公開されました。
他にも、映画では1984年にアニメ「宗谷物語」や2006年にこの話を元にしたアメリカ映画が制作されています。
また、2011年には「南極大陸」としてテレビドラマ化もされています。
なお、「南極物語」や「南極大陸」などの作品はあくまで創作で、実際の出来事とは異なる部分がかなりあるので注意が必要です。
当時は、南極観測に関わった人々への激しい批判が起きたそうです。
ただし、これは人間側からみれば美談ですが、生態系の観点からみれば大被害を受けたという悲劇ではないでしょうか。
現在では生態系保護のため、南極に犬などの外来の生物を持ち込むことは出来なくなっています。
このように物事を別の視点からみれば全く違う答えが出てくるかも知れません。
30年以上前の作品なので知らない人もいると思うので、改めて見直してみるのもおもしろいのではないでしょうか。
それでは、また。