皆様、こんにちは、梅本です。
先日、13年来お付き合いのあるお客様よりご要望を受け、
今回売却されるご自宅に親御さんの代から所有されています、掛け軸や額を処分するには忍びないので、
買い取り等頼める人を知りませんか?とご依頼を受けました。
そこで、色々聞いたり調べたりしたのですが、6年前に工事を行わせて頂きましたM様を思い出しました。
M様は6年前の工事を機に、ご商売(古美術商)は引退されたのですが、お声がけした所、快く引き受けて頂き、
先日、昨今の状況を踏まえ、送迎を申し出てご案内させて頂きました。
右の方がM様です。
40年以上古美術のご商売をされていました。
仙人の様な髭を蓄えた姿で、お客様も安心されたご様子です。
作家さんや内容については、何も私は理解できませんでした。
しかし、お客様とは2時間程で40本程度の掛け軸を鑑定頂き、
これは、本物とか、これは、本物では無いか?とか
若い時の作品だとか、晩年に作品だとか、
色々な話が飛び交い、分からないなりにも聞いているだけで色々勉強になりました。
その中でも「成程」と思ったのが、
軸の入っている箱や表書き、またはどこの表具屋さんの表具を使って軸を作成しているかで、概ね価値の有るものはわかるそうです。
考えてみると、作家さんも表具やさんを選んで、表書きも場合により素晴らしい書家の方に書いていただく方が”箔がつく”ようで、
現在みたいになんでもプリンターで印字出来ない時代は、殊更そうだったようです。
奥が深いと言いますか、すごく腑に落ちました。
結果、上記写真から4点引き取っていただけました。
M様、大変有難うございました。
お客様も大変喜んで頂きました。
皆様に喜んで頂くことが出来、また、知らないことを少し知れたので、気持ちの良い時間を過ごさせて頂きました。
有難うございました。