みなさん、こんにちは。
森井です。
5月から7月までは研修期間ということで、
積算・工事・設計・特建など、様々な部署を回りながら知見を得ました。
さて、2回目のブログ当番がまわってきたわけですが、
木材について!
当分の間、ご紹介しようかなと思います。
なぜかといいますと、
デザオでは木造の住宅をメインで建設していること。
そして、私の名前から緑が漂っているではありませんか!
私自身が、木材が好きということももちろんありますが、これを機に、
「木材が好きな森井さん」と、
名前を覚えていただければと思います。笑
(デザオ建設 五条展示場 1Fフローリング:京都府産杉 源平【赤身多め】)
木材について、といっても幅広いですので、
まずは「針葉樹」について。
ご紹介します。
針葉樹というのは、一言でいうと、
「たてにながい木」のことです。
反対にもうひとつの広葉樹は、「よこにながい木」です。
代表的なものでいうと、
スギ、マツ、ヒノキ、ツガ、ベイマツ、ベイツガが針葉樹にあたります。
針葉樹は、主に柱や梁、土台などの「構造材」に用いられることが多いです。
これは、縦に長い木材ですので、長大材が比較的たくさん採れるからということもありますが、広葉樹に比べて、靱性(粘り強さ)があり、軟らかく、加工しやすい、という特徴があります。
特に、靱性(粘り強さ)とは、地震により建物に負荷がかかったときでも、建物がすぐに倒壊するのではなく、粘り強く耐えてくれる、力のことです。
地震国の日本にとって、建物の構造に針葉樹を使うことは大切なことだと思います。
スギ
杉・椙・榲
(ぜひ、これを機会に漢字も覚えていただけたら!)
スギ科スギの常葉針葉樹で、
日本全国に分布している日本を代表する針葉樹のひとつです。
現在、日本での木材の生産量の約4割が杉で占められているようです。
まさに、杉大国!
大きなものは50メートル、幹の直径は5メートルになるものもあります。
杉は「直ぐ木(まっすぐな木)」から名前が由来される、といわれるように、
幹は下から上まで直通していて、太さに差はなく、長大材が採れやすい木材です。
葉は線状針形(ミカヅキモみたいな形)をしています。
スギといえば、なんといっても、花粉症。私もひどい花粉症です。
彼らは3月から4月にかけて大量の花粉を全国各地に撒き散らします。
嫌いです。笑
ですが、建物で使うのは主に、幹の部分なので、ご心配なく!
(デザオ建設 都大路展示場 構造躯体【柱・梁など】:京都府産杉)
建材以外にも、
古くから酒屋では、杉の葉を束ねた杉玉を軒先に吊るして看板のようにしますし、
酒樽には決まって杉の木が使われます。
杉は日本人にとって大切なものとされてきました。
木材の生産には、天然林と人工林とがありまして、
秋田や屋久島では、わずかながら天然林で産出して、
秋田杉、屋久杉として親しまれています。
一方で、日本の杉のほとんどは人工林で生産されており、
古くからの造林地が各地にあります。
京都であれば、北山杉。
有名どころでいうと、吉野杉は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
例えば、吉野の杉は少し赤みを帯びた色みをもっているとか!
産地によっても特徴があるみたいですので、気にしてみてもいいですね!
(デザオ建設 都大路展示場 子供部屋フローリング:秋田杉 室内建具:吉野杉)
杉は、針葉樹のなかでも、特にやわらかくて軽い木材です。
「やわらかい」というのは、
床材に使用した際に、素足に密着するような、「足触りがよく心地が良い」。
「軽い」というのは、
たくさん空気を含んでいるので「断熱性に優れている」。
ということです。
デザオ建設の展示場でも無垢の杉を使っています!
五条展示場の1階のフローリング、都大路展示場の柱・梁などの構造躯体には京都府産杉を使わせていただいております。
また、都大路展示場の子供部屋では、室内建具に吉野杉を、フローリングに秋田杉を採用させていただいております。
実際に目を凝らしてみると、経年変化もありますが、節周りの木理や色合いにかすかな違いが感じられるかもしれません。
素足で歩いたときの足触りの良さと、微かに香る木の匂いには、
なんとも言えない安心感に満たされます。
もうひとつ、
「冷房をつける夏場に足元だけが非常に冷えてしまう」
みたいなことが生活の中でないでしょうか。
無垢杉のフローリングであれば、空気をたくさん含んでいるので、杉が足裏の温度に合わせてくれて、足元だけが極端に冷えることが少ないです。
展示場で一目惚れをされ、無垢の杉を採用されたお客様も多いとか!!
柔らかいが故に、正直、
傷が目立ちやすい・反りやすいという声もあります。
それも含めて「木材は生きている」ことを感じます。
大切にしよう、丁寧に使おう、できるだけ長く使えるようにしよう、
そのような気持ちになることが、
自然素材を使う一番の醍醐味ではないかと思います!
ぜひ一度、ご自身でご体感をしていただけたらなと思います!
次回は、同じく針葉樹の松(マツ)と桧(ヒノキ)について、
取り上げたいと思います。
乞うご期待。
ご清覧ありがとうございました。
株式会社デザオ建設
注文住宅事業部設計営業 森井 樹
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