住み心地にこだわった『空気のバリアフリー』の家
京都市右京区 社員邸
注文住宅|狭小住宅
無機質な印象の存在感抜群の外観はグレーの塗り壁を採用。軒天に木のデザインを使用し、あたたかな雰囲気もプラス。エアコンの室外機や換気扇のフードカバーも表通りから見えないように配置しました。細部にわたりデザインを意識した仕上がりです。
玄関には土間スペースを広く確保。家族分の靴やコート類がたっぷり収納できるシューズ&コートクロークを設置しました。土間からもホールからも出入りが可能な設計です。土間スペースはDIYの作業スペースや自転車等の置き場としても利用できます。
ストリップ階段の横には造作の洗面スペースを設けました。帰宅後すぐに手洗いができるような配置に。安心と安全に配慮したこれからの時代の住まいらしい設計を実現しました。
三方が塞がる立地での計画だったため、どう明るい空間にするかがポイントでした。2階にLDKを計画し、勾配天井で空間の広がりを演出。直線のラインを強調したデザインを和らげる丸い家具を配置するなど、巧みに設計されたLDKです。
床は、白樺の無垢材のフローリングを採用しました。暮らしに適した強度を備えながら針葉樹っぽい見ためと肌にやさしい柔らかめの質感がある素材です。リビングからバルコニーへ続く窓際のステップは、ベンチや引き出し収納としても活用でき、家族の憩いの空間に。
外からの視線を遮ったバルコニーは、家の中で過ごすようなリラックス感が得られる空間です。手摺り壁の高さにもこだわり、軒天は玄関部分と同じく木のデザインに。物干しスペースとしても利用できるほか、トップライトから柔らかく光が差し込み居心地の良さを感じられます。
グレーを基調とした内装のトイレスペース。アシンメトリーに配したペンダントライトがアクセントになっており、洗練された印象に。タンクレスタイプのため、空間が広く感じられる点も魅力的です。
水まわりは、清潔感溢れる白と落ち着いたグレーでスッキリとコーディネイト。適度な収納や大きなシンクのあるワイドサイズの洗面化粧台を設置し、忙しい朝でも家族が並んで身支度ができるようにしました。
【POINT】
グレーの塗り壁が目を引くクールな印象の外観ながらも、軒天に木のデザインを施すことでぬくもりの雰囲気が感じられます。
内装も白、黒、グレー、ナチュラルな木の色のみで構成し、ハイセンスなモノトーンの中に木の柔らかな雰囲気が感じられる癒しの空間に。
また、空調設備は全館空調のパッシブエアコンを採用しました。
一台のエアコンで各部屋を冷暖房をするとともに、部屋間の温度差、温度ムラを少なくできます。
床下に暖気を送り込むことにより「空気の床暖房」で足元から暖かい家になりました。
エアコン本体は小屋裏に設置。室外機もひとつなので隠しやすく、外観デザインの邪魔をしません。
太陽光発電の搭載やオール電化にすることで、つけっぱなしの全館空調でも昼間は太陽光発電の電力、また夜間は深夜電力を利用するため、光熱費を抑えられます。
快適性と経済性、またデザイン性も兼ね備えた住まいです。
【建築DATA】
京都市右京区(新築)
建築概要/木造2階建て
敷地面積/80.86㎡(24.46坪)
延床面積/111.84㎡(33.83坪)